20年前はどうしたか…⁉︎
妻にも登山再開を応援してもらい、山道具の購入資金として手元に得た10万円…。当然ながら有益に使わなければならないし、頭によぎるのは10万円を使って趣味として登山を継続しないこと…
思い返すと20年以上前にも同じ状況があった…。大学のワンダーフォーゲル部に入部すると、まず最初に言われたのが「10万円あるか⁉︎」ということ…。ヤクザとも新手の詐欺とも取れる狡猾さで、さも当たり前かのように言われたが、当時大学入学したばかりの私にとっては10万円という金額は大金だった(今もだが…)…
今迄の貯金、親からの仕送り、始めたばかりのアルバイト代を掻き集め、ようやく到達する金額をたった1日で使い切ることに、恐れや一種の高揚感があったことを鮮明に覚えている…
ワンダーフォーゲル部の先輩に連れられ、やってきたのは、水道橋にある「さかいやスポーツ」という山道具屋。当時は確かウェアと靴の2店舗しかなかったと記憶しているが、今では6店舗も密集してあるらしい…
で、先輩に言われるがままに購入したのが、こちら…↓
今思えば恐れ知らずだとは思うが、生まれて初めての登山が、鹿島槍ヶ岳から爺ヶ岳へ抜ける山中2泊のプランで、その縦走に向けての装備としては必要十分であり、必要最小限だと思える…
で、登山を再開するにあたり…
20年前は、大まかに言えば、登山靴 3万円、ザック 2万円、雨合羽 2万円、シュラフ 1万円、残りの2万円でそれ以外をやり繰りし、なけなしの10万円を使い切った…。で、今登山を再開するにあたり最初に買う山道具を考え出す…
考えだそうとするが、考えがまとまらない…。その理由は明確で、行こうとする山をまだ決めていないからだ…。昔のように、山中泊縦走登山や雪山登山もしたいが、体力的にも時間的制限においても、今すぐには無理であろう…
「高尾山から始めたら…⁉︎」
見かねた妻の一言で、余儀なく再開先の山も決まり、改めてまず最初に買う山道具を考え出す…
続く…
<推薦図書>
山と女性をつなぐアウトドア誌『H¨utte』が贈る、登山の先輩8人の「山と道具」をめぐるストーリー。
書籍名:私の山道具 (Hutte books)
著者名:山と渓谷社