乗鞍岳(のりくらだけ)とは…⁉︎
乗鞍岳(のりくらだけ)は、標高3,026mの日本百名山です。山岳名 <ピーク>として、「乗鞍岳 <剣ヶ峰>」と記述されることもあります。周辺は「乗鞍岳周辺」の領域にあたり、長野県と岐阜県の県境にあって、3,000mを越える乗鞍岳は、雄大で美しい山容の火山です。乗鞍岳というのは、最高峰の剣ヶ峰から大日岳、朝日岳、富士見岳、里見岳、摩利支天岳など周囲の峰々の総称であって乗鞍岳というピークはありません。遠望は、南側に御嶽、北に穂高、槍ヶ岳があって、その中間あたりに、山頂部が大きく平らな台形をしています。この山は、山頂近くまで自動車で入れ、21座ある3,000m級の山では、簡単に登れる山の一つです。多くの登山者は、車で畳平まで入り、そこから登ります。
この山は、畳平から約1時間30分で山頂である最高峰・剣ヶ峰まで行くことが出来ます。初夏の気持ちいい青空の下、バスを降りて観光気分で、スカート、ハイヒールで登る女性を見ました。友人と思えた周りの人は、スニーカーで彼女だけがハイヒールでした。肩の小屋で買物中に追い越され、途中、ガレ場で出会いました。見ると、ヒールが折れたようで、靴を手に持っていました。そこで追い越し、山頂から降りようとして、また出会いました。 ストッキングも破れハダシで歩いていました…。痛くないのであろうか? 友人は誰も止めなかったのだろうか? よく見ると彼女の足から血が流れていました。気軽に登れる山ですが、そこは、3,000m級の日本百名山です。甘く考えないでキッチリとした装備で登頂されることを切に願います…
私自身のオススメは冬山登山です。夏場と比較しアプローチは大変ですが、それでも車で標高を稼ぐことができ、緩やかな登りは、冬山初心者にもオススメです。ですが、そこもやはり3,000m級の日本百名山です、天候が悪い日は突風が吹き荒れる日もあり、やはり無理せずお願いしたいです…。私も過去一度やられました…
山頂…
山頂には、お宮があり、御札なども販売しています。このほか、摩利支天岳の頂上部には、コロナ観測所、肩の小屋付近には、宇宙線観測所などもあります。山頂の剣ヶ峰からは、エメラルドグリーンの権現池をはじめ、360度の展望が得られます…
マイカー規制…
2002年までは山頂へは一般車が入れましたが、乗鞍スカイラインが償却を終えたので、長野県側、岐阜県側とも2003年からマイカー規制を行い、さらに不便で高額なバスに乗ることになりました。この不便さと高い料金は、山に行く人の数自体を減らし、自然・環境にはすこぶる良いことですし、また地元でも仕事が増えるので歓迎のようです。ですが、利用者の声は?…どうなのでしょうか…
<推薦図書>
「見ているだけで幸せです」シリーズ第40弾。乗鞍の魅力が満載の行きたくなる写真集です。今回の撮影地は乗鞍岳・一の瀬園地・あざみ池・まいめの池・牛留池・水芭蕉群生地・善五郎の滝・番所大滝など収録点数104点。旅行の前にも要チェックです!
書籍名:乗鞍は見ているだけで幸せです: 行きたくなる写真集
著者名:野田 清隆