登山を始めよう…⁉︎

登山に関する知識・体験記・山道具の紹介・日本百名山の画像集です!


【日本百名山】大菩薩嶺(だいぼさつれい)

大菩薩嶺(だいぼさつれい)とは…⁉︎

大菩薩嶺(だいぼさつれい)は、標高2,057m山梨県にある日本百名山です。周辺は「大菩薩連嶺」の領域です。山梨県の北東部、秩父多摩甲斐国立公園の南側に位置する大菩薩嶺は、中里介山(なかざとかいざん)の長編小説「大菩薩峠」(1913〜1941未完)で有名になりました。甲府と青梅を結ぶ青梅街道は甲州裏街道とも呼ばれ、今でこそ自動車道で柳沢峠を経由して遠回りしていますが、江戸時代には大菩薩峠は重要な交易路だったそうです。もともとは、新羅三郎義光が奥州遠征の際、木こりに化けた軍神が道案内をしたことに感激し、八幡大菩薩の名を唱えたことから、この名が生まれたとされています。そんな逸話があるので、峠は、古くから大菩薩峠の名がとおりますが、その北にあるピークは、鍋頭とか大黒茂ノ頭などと呼ばれ、大菩薩嶺の名が通るようになったのは、そう古いものではないようです。この山は、東京から気軽に登れ、昭和30年代の登山ブームでは、三ツ峠と並んでハイカーに人気のスポットだったようです。「山梨百名山」の紹介記事でも、「三つ峠、富士に次ぐ人気」と形容しています。さらにアクセスが便利になった今、登山者は多いのですが、山小屋の主人曰く「百名山の一峰を消化する」ような一過性の山になったようです。ところが、アクセスの不便な冬は、晴天率が高く、雪崩の危険性も低く、雪もそれほど多くなく、人が少なく静かな山を体験でき、冬山入門コースとしても人気があるようです…

 

登山コース…

登山コースは、いくつもありますが、人気の山ゆえ、どれも整備されています。特にポピュラーなのは、上日川峠からのコースです。介山荘を経由するコースと唐松尾根を通って直接登るコースがありますが、周回すると良いでしょう…。登山初心者にとっても、オススメな山の一つです…

 

山頂…

大菩薩嶺と呼ばれる山頂は、30畳ほどの広さがありますが、道標以外何も無く、樹木に囲まれ、展望はありません。展望は、山頂より南側の雷岩か、尾根からが良く、特に、南アルプス、富士山に素晴らしいものがあります。山頂の南側はカヤトの広がる気持ちのいい場所です。 大菩薩嶺への起点としてポピュラーな上日川峠には、無料の駐車場があり便利です。この峠は、国道411号国道20号をつなぐ道路にあって、県道大菩薩嶺塩山停車場線と県道上日川嵯峨塩線と呼ばれる道路のちょうど、分岐点となっています。大菩薩嶺は雪山入門の山としても有名ですが、県道大菩薩嶺塩山停車場線と県道上日川嵯峨塩線は、例年12月中旬から4月中旬まで閉鎖されています。冬季、大菩薩嶺にマイカーを利用して登る場合、「裂石」(無料駐車場あり)に駐車して、登る方が多いようです…

 

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<推薦図書>

中里介山の大河小説を映画化した市川雷蔵主演の時代劇3部作第1弾。御岳山奉納試合で宇津木文之丞の命を奪った机龍之助は、力ずくで手籠めにした文之丞の妻・お浜を伴って江戸へと出奔する…

書籍名:大菩薩峠 [DVD]
著者名:中里 介山