八ヶ岳(やつがたけ)とは…⁉︎
八ヶ岳(やつがたけ)は、山梨県と長野県の県境にある標高2,899mの日本百名山です。地図上での表記では、「赤岳」と表されることがが多いようです。周辺は「八ヶ岳」の領域にあたり、八ヶ岳中信高原国定公園に属し、輝石安山岩系の溶岩と集塊岩からなる、主峰・赤岳を中心とした連峰です。 山容は雄大で、赤岳を中心に多くの峰を従え、見る角度によって、変幻自在の魅力を見せます。また標高の割には登りやすく、かつ首都圏からのアクセスもよく、四季折々の楽しみがあり、人気のある山です。
登山コース…
コースは、何本もあり、小海線を利用して東側から目指すの登山コースが多かったのですが、近年、西側が開け、美濃戸口から入山し、赤岳鉱泉か行者小屋を経由して登るのが、一番ポピュラーとなっています。 私のオススメも美濃戸口からのコースでして、入山口付近の休憩所で振舞われる野沢菜が美味しく、赤岳鉱泉は居心地がよく、ここをベースに、赤岳・横岳・硫黄岳・阿弥陀岳・権現岳へアタックすると、荷物も減らせ、比較的容易に八ヶ岳の山々を楽しむことができます…
山頂…
山頂は、少しだけ離れて、南と北にピークがあり、南側には、祠と道標が、北側には赤岳頂上小屋があります。山頂からの展望は、中部山岳の山々がすべて見えるほどに雄大です。富士山、秩父、浅間山、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、御嶽山などなど、この方向を見ていても、飽きることはありません…
山名の由来…
八ヶ岳は、夏沢峠を境に南八ヶ岳、北八ヶ岳と呼ばれることも多くなり、山名というより地域の名称に近くなり、登山対象の1つの山というよりも、山域全体を表すことが多くなっています。そもそも「八」はどの8つの山を示すのかという疑念が生まれますが、もともと曖昧な名称で、八ヶ岳の「八」は、「数多く」を指し、多くの峰があることを示していると聞きます。書物では「強いて言えば」という但し書きをつけて、
と八峰を特定するものが多いです。 これらは、すべて、夏沢峠以南、南八ヶ岳にある山々です。昔は、今の南八ヶ岳を「八ヶ岳」といい、そのイメージを利用するため、北八ヶ岳を強引に作ったために逆に南八ヶ岳という言葉すら出てきてしまったのではないかと勘ぐるばかりです…
<推薦図書>
東京から車で約2時間とアクセスがよく、通年楽しむことができる八ヶ岳。登山口から約2~3時間で本格的な稜線歩きや雄大な山の景色を楽しめるので、週末に思い立ったらパッと行ける気軽さが魅力です。稜線上には山小屋が点在しているため、初心者も安心して歩くことができ、北と南でまったく異なる山容のためルートも幅広く、経験者も1年中楽しめます。本書は2012年発行の「八ヶ岳トレッキングガイド」をベースに大幅アップデート! 魅力あふれる八ヶ岳を楽しむ際に欠かせない完全保存版を目指します。富士山や高尾山の観光登山がメジャーになりつつありますが、いざほかの山となると馴染みが薄いものです。そこで「これから山を本格的に始めたい! 」という登山初心者にぜひオススメしたいのが“八ヶ岳"です。現在若い登山者が急増し、注目を浴びている山域である八ヶ岳は、これまであまり取り上げられなかった"穴場"的山域でもあります。本書では八ヶ岳を歩きたい男女のために、八ヶ岳全域の人気&主要ルートガイドをしっかりと紹介します。また宿泊情報として、八ヶ岳の全山小屋を徹底網羅。巻末には下山後のお立ち寄りどころや温泉、各登山口へのアクセス情報など、下山後のお楽しみも盛りだくさんな情報ページを掲載します…
書籍名:PEAKS特別編集 最新版 八ヶ岳トレッキングガイド
著者名:PEAKS編集部