月山(がっさん)とは…⁉︎
月山(がっさん)は、山形県にある標高1,984mの日本百名山です。周辺は「出羽山地(出羽三山)」の領域にあたり、大きく裾を広げた月山は、古来から信仰の山であり、出羽三山の主峰です。月山は、旧山頂部が崩壊し北西に開くカルデラを形成する古い火山で、遠望は、場所によっては円錐形にも見える山です。この山は、信仰や夏スキー、楽に登れる百名山としても有名です。月山は多量の降雪でも有名で、それらが、夏まで残り、スキーを楽しめるのです。そのスキーヤーの為のリフトは、登山者にも使われ、標高を稼ぐのに利用され「楽に登れる百名山」となったわけです…
信仰はについては、東北三大霊山とも呼ばれていたそうで、巡礼の起点となる羽黒山の神社の池には、古い鏡が奉納されていたそうです…。江戸期の俳人・松尾芭蕉は、「奥の細道」のなかで、「八日、月山に登る。」として、いわゆる信仰スタイルで、羽黒山〜月山〜湯殿山と1泊2日で、推定 80km を歩き、「雲の峰幾つ崩れて月の山」(くものみね いくつくずれて つきのやま)と有名な俳句を残しています。 宿坊と呼ばれる山小屋に泊まったようですが、「笹を敷き篠を枕として」とありますので、雨が避けられる程度の小屋、わらじ、少ない食料など、今に比べれば酷な山行だったでしょう…。この信仰の道のおかげか、今でも登山道は、古い石の階段のよう整備されています。また、現在でも白装束の人々を見ることも出来ます…
山頂…
山頂には、祠があります。近年有料化されたようです。最高地点は、神社の先にあります…
<推薦図書>
北海道の利尻山から北アルプス北部の剱岳・立山まで日本百名山49座を広域&詳細な地図で紹介。広域の地図を使用することで、その山のスケール感や登山コース、周辺の山々の位置関係を地図中に掲載することができるだけでなく、周辺地域の情報や鉄道・道路などのアクセスも把握しやすくなっています。巻末にはすべての山のデータと詳しいアクセス(公共交通&マイカー)、関係各所の問合せ先を掲載しているので、プランニングするための使いやすさも抜群です。深田久弥が登ったルートは判明する限り掲載。今は廃道になったコースやクラシカルコースに歴史を感じます…
【これまでのガイドブックや地図にない工夫がいっぱいです!】
1.地図はひとめで高い場所、低い場所が分かる本格的な等高段彩を採用。2.メインルート、最短ルートだけでなくすべての登山道を、ポイントごとの所要時間入りで掲載。ご自分の体力や経験にあったコースが選べます。3.各コースの傾斜度などを比較するために、1図内に各紹介コースを重ねた高低図を併せて掲載しています…
【上巻で掲載の山】
北海道
利尻山、羅臼岳、斜里岳、阿寒岳、大雪山、トムラウシ山、十勝岳、幌尻岳、羊蹄山
東北
岩木山、八甲田山、八幡平、岩手山、早池峰山、鳥海山、月山、朝日岳、蔵王山、飯豊山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、会津駒ヶ岳
北関東・上信越
那須岳、越後駒ヶ岳、平ヶ岳、巻機山、燧ヶ岳、至仏山、谷川岳、雨飾山、苗場山、妙高山、火打山、高妻山、男体山、日光白根山、皇海山、武尊山、赤城山、草津白根山、四阿山、浅間山、筑波山
書籍名:日本百名山登山地図帳 上 (諸ガイド)
著者名:JTBパブリッシング